RO69JACK 10/11

110 架空回路
加速化された世界と日常
1 平温

平温

何も始まらない日々
昨日の続きを続けてる
でたらめにでまかせ並べ
おなじみの自分をまた演じて
部屋をゴミでいっぱいにする
何をするにもそういうやり方
ごちゃまぜな上に単純で
あまり気にはしてられないんだ

いつかの台詞を繰り返す
平温の同意を繰り返す
それは現実的なこと
否定のように作用するもの
騒々しさに取り込まれ
また日々に身をゆだねて
誰でもある誰かになるよ
確率論の写像のなかで
反転せずにいるためには
虚数の使い方も覚えなくてはいけないから


高い広告塔が塗り替えられ季節が過ぎ去って
多くが変わり果てても街は冷静さを保ってる
これこそ望んだもの
そう
受け入れたりなんかしなくても
ただ続いていくだけ
ただ続いていくだけ

何も始まらない日々
昨日の続きを続けていく
どこへもいけずに移動する
おなじみの自分を演じている
そしてまた身をゆだねる
現実的な現実で
反転せずにいるため
さぁ重たい虚像になろうよ

閉じる

○活動拠点:長崎県

○編成:1人
(ボーカル兼その他楽器など1人)

○プロフィール
2009年6月結成

「世界のこの速度の中で考えなければならないこと。僕らが巻き込まれている、この平坦な現実で、それが愚かな呼吸だと知っていても、なおそうしつづける中で、考えなければならないこと。




架空回路からのメッセージ

「虚像」という曲をyoutubeで公開しています。
http://www.youtube.com/watch?v=jgj8ZbptRG0


現実は、あっけらかんとしている。僕らに何が起ころうとも、そんなことお構いなしに平然と機能しつづける。メディアの中では、毎日が激動で、一週間前のことでさえ、まるで遠い神話の中のできごとのようだ。けれど、僕らの日常には、激動も、驚愕も、事件もない。ただ平坦で、驚きのない、当たり前の繰り返しを、当たり前のように繰り返している。そしてそんな日常の中で僕らは、歌に歌われるよりも、もっと狡賢く、裏表があり、計算高く、肉体的で、打算的で、場当たり的で、暫定的な生を生きている。そんな生き方には何かが足りないと感じているけれど、その問題を解決する代わりに、問題があることそのものに慣れていき、慣れることにも慣れていく。ある日、何かのきっかけでそうした生き方をしている自分に気付き、多少の後ろめたさを感じるけれど、次の日、空が晴れていれば、何もなかったかのように日常へ戻っていく。そこには、多くの歌に歌われるようには理想も、希望も、目的もない。だからといって絶望もしていない。僕はそれを否定もしないし、肯定もしない。ただ、僕らの大多数がそんな風に生きていると歌うことには確実に意味があるし、そこから生まれる感情のようなもの、あるいは思考のようなものを人々が共有することには、少なくない肯定性が宿ると思う。